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2015年08月08日（土）06時34分
(15-14) EAA AirVenture 2015
毎年夏季休暇中のイベントとして、米国Wisconsin, Oshkoshで開催されるEAA AirVentureは入場者50万人以上と世界最大のAir Showと成るが、今年は7月19~26日開催された。明年は7月25~31日開催予定。今は飛行機愛好家の夏の祭典として定着しているが、EAAはExperimental Aircraft Associationの略で「飛行機野郎」のAir Ventureと呼ばれる様に、様々な愛好家の設計した機材でアクロバット飛行を行い、これを見ようと多くの観客が集まる、「墨田川の花火大会」の様な夏の風物詩として知られて居る。自家用機の利用も多く、約1万機が開催期間中に飛来した。（日本のジェネアビ機の総数は約1,000機）。他のAir Show同様、軍用の航空機もデイスプレ－されるが、商談が目的では無く、一般の人に航空機に親しんで貰い空を駆け廻る夢を掻き立てるのが目的。鳥の様に大空を駆け廻る事で「自由への憧れ」を体現出来ると言うのが売言葉。各種のAir Showの中でも米国空軍機に依る様々な編隊飛行や落下傘降下の実演等が呼び物で、米国空軍の全面協力が人気の鍵。本年注目されたのは、ジェネアビ機は上位機種が益々高額化する中で、低価格帯の機材の模索が続けられ、ピストン機の見直しによる低価格、性能アップされた機材に注目が集まった。
セスナ機の改良
セスナ機は日本でも古くから利用され、お馴染みだが、Cessna 172 Skyhawksの改良機をYingling Aviationgが手懸け1機$150,000程度での完成を目指している。更にCessna 152./182/210に加えBeechcraft Bonanza, Piper 等でも様々な検討が行われて居る。
Icon Aircraft A5
2006年より開発が続けられ多くの期待と話題を提供して来たが、今年はスポンサ－の寄附で実験機を製作、水上機としても使えるので近くの湖水で試験飛行が成功裡に実施された。スポ－ツ・レジャ－用の水陸両用機で1機$139,000程度を目指している。
Cirrus SF50
日本でもピストン機のSR20/SR22でお馴染みのCirrus社が開発中の単発小型ジェット機で価格は2百万㌦．型式証明取得の為の2年間の各種試験も最終段階に入った。マイクロジェット機 (VLJ) の中でも最低価格帯の機種でAir Taxiとしての利用が期待されている。
Mooney社の再生
Mooney社はジェネアビ機業界の古参だが2008年以降の経済停滞と特に中/低価格帯航空機の売行きの落込みの影響をまともに受け事実上の破綻会社と成ったが、2013年、中国企業が買収、中国向けに3人乗りの単発ピストン機M10の開発を進め来年型式証明を取得予定。この為、Chino, California工場を再開、70名の工員を採用、150人体制で操業を開始
復活・再生を果した。
EAA AirVentureは日本にも馴染む低価格帯のジェネアビ機のお目見得の場として、昨年本田のジェット機の試験飛行も行われ大きな広報効果があった。
日本関連の航空機記事
本サイトが目的とするビジネス機やジェネアビ機に関する日本関連記事は2000年半ばより日本が世界のレ－ダ－スクリ－ンより消えたので、海外業界誌に載る事は稀だが、最近、軍用機に就いての記事が2件、目に留ったので紹介する。
海上自衛隊 P-1 哨戒機
英国Glouchestershireで7月17~19日開催されたRoyal International Air Tatooは入場者150,000人と大成功であったが、日本の海上自衛隊の P-3 哨戒機の後継機、川崎重工製のP-1哨戒機が出展され9月中に試験飛行も完了する。英国での出展に関し英国海軍に供給を検討しているのかとの憶測には、英国海軍との話は無いが、未だ日本でも10機受渡しを完了した僅りで、70機の納入が決まって居りそれが先行する。今回は22ヶ国より232機の出展が有ったが、P-1 哨戒機は英国での出展の後、Djiboutiに飛行した。
Osprey V-22 が日本向けに332百万㌦成約
日本でもマスコミの話題と成ったオスプレ－が17機日本と332百万㌦で成約した旨7月14日、米国国防省が明かにした。Bell Boeingの関係者は日本が海外での始めての顧客と成った事を大変名誉に思うと述べた。時速480㎞/時で垂直離発着出来る性能が中国との領有権問題の対応に必要と見られた。
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