2013年04月17日(水)09時12分

Boeing BBJ (Boeing Business Jet) を中国に受渡し完了

米国Boeing社は通常の商用機をビジネス機の仕様でBBJ (Boeing Business Jet) として販売している。原型が商用機なので大型ビジネス機より更に高価格だが、スペ-スは無論遥かに広い。中国から受注済みの6機の内本年中に4機の受渡しが完了する予定。以前受渡した機材はチャ-タ-機仕様であるが、今回は上海で開催中 (4月16~18日) のABACE (Asian Business Aviation Conference & Exhibition)に合せて対外発表が行われた。今回の機材はBoeing 737-700をビジネス機仕様に改装したものでクィ-ンサイズのベッドを備えたスウイ-トのベッドル-ムと28席の座席が用意されている。購入者はNanshan Jet.

Boeing社に負けじと欧州のAirbus社も商用機をビジネス機仕様に改装したACJ318をVVIP(Very Very Important Person) 仕様としてディスプレ-した。個室、バ-スル-ム、ラウンジに19席の座席迄装備可能。中国は圧倒的な所得格差で日本で言えば、秀吉の「聚楽第」、徳川の「日光結構」、明治の「鹿鳴館」の様に国威と権力の発揚の真盛り。航空機各社もその射幸心を煽って正に「草木草木も中国になびく」状態。エアショ-も中国、シンガポ-ル、、中東での開催に多くの顧客を集める。NBAA (Nationaru Business Aviation Association -全米ビジネス航空機協会)も例年のNBAA Conventionの呼称を本年度よりBACE (Business Aviation Conference & Exihibition) とEBACE (Europe), ABACE (Asia) と 統一した呼称にすると発表した。

リ-マンショックの後、一般ビジネスマンのビジネス機の利用は激減したが、超富裕層のビジネス機の豪華さを競うフィ-バ-はビジネス機メ-カ-が煽る事で益々エスカレ-トするが、日本は超格差社会のバブルに惑わされる事なく、寧ろ一般ビジネスマンが利用可能な低価格帯新鋭機の開発動向を注視し、「地に足が付いた」ビジネス機の普及に専念すれば良い。

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