2013年01月14日(月)01時37分

ビジネス機業界の中国フィ-バ-

2008年のリ-マンショック以降、ビジネス機の年間受渡し機数は半減と言う惨状の中で中国が高価格帯機種を相当量購入、巧みな中国市場の将来性をアッピ-ルした為、不況下の業界は「地獄に仏」と熱い視線を中国に注いだ。某欧州コンサルタント会社は中国のビジネス機需要は15%/年の成長率を示し、2030年には2,470機に達するとの予測を出したが、中国側は「白髪三千丈」的誇張もあろうが、時期は示さず、市場規模は1,500~3,000機に達するとアッピ-ルし、欧米のフィ-バ-をいやが上にも煽っている。

(1)Eurocopter社は昨年、天津近郊でヘリコプタ-のEC-120の組立てを行う事を発表したが、中国側にベ-スとなる150機の引取りを求め受け入れられたと伝えられる。

(2)Warrren Buffet傘下の世界最大のFractional Ownership provider NetJetsは昨年11月、NetJets China Business Aviation, Ltd.を中国のHony Jinsi Investment Management (Beijing) Ltdと広東省珠海で合弁企業を設立した。Fractional Ownershipを効果的に運用するには、市場規模と利用機材のオ-ナ-の利用時期が重複した時には代替機を提供しなければならず、予備機の母集団を構築しなければ成らいが、多くの資金とそれ以上に機材のオ-ナ-が存在する必要がある。その目処が付いたので合弁設立に漕ぎ着けたと見られる。

(3)ビジネス機の運航会社であるVistaJetもAir Chinaとの合弁でビジネス機の中国での運航業務を開始すると発表した。VistaJetは2004年に設立されたスイスに本拠を置くビイネス機の運航会社で米国外では30機のビジネス機を運航する最大の運航会社で2015年までに60機のfleetを運航する高成長路線を発表。以前より香港に支店を持っていた。

(4)Cessna社も中国のCaigaとの合弁で広東省珠海にCitation XLS+の組立工場を作ると発表した。これは飽く迄組立工場であり部品は全て米国Wichita工場より供給される。Cessna社は別途Avic Aviation TechniquestoCitation Sovereignと2015年に認可が期待されるCessna Latitudeの現地組立てに就いてもで組立てを行う為の商談が進めていると伝えられる。

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