2013年01月30日(水)11時15分

エミレ-ツ航空羽田に就航へ

エミレーツ航空は本年6月3日より羽田-ドバイ間にB-777をデイリ-に就航させる運航計画を発表した。同社は関西空港に続き、昨年7月1日よりエアバスA-380を成田に就航させ話題を呼んだ。B-777はファ-スト8席、ビジネス42席、エコノミ-216席。本サイトはビジネス機のサイトで利用者の対象がビジネスマンであるが故に、格安券を追跡するものではないが、最安値であれば成田-ドバイ往復¥89,000という運賃もある。ビジネスマンの場合はビジネスクラス、ファ-ストクラスが検討対象と成るが、利用時期・条件により運賃の変動するとは言え、往復ファーストで¥1,000,000~1,300,000,ビジネスで¥500,000前後と見れば「当たらずと言えども遠からず」。飛行距離は往復凡そ16,000㎞なのでファ-ストで¥62.50~81.25/km,ビジネスで¥31.25/km に相当する。ビジネス機であれば、Heavy Jetの利用が必要となるが、その場合¥30,000,000は覚悟する必要があるので、㎞単位当たりのコストは¥1,875と桁違いな運賃格差が生ずる。この事例でも、日本のビジネスマンが中/遠距離飛行にビジネス機を避け、定期商用便を利用する事由は明快。尚、アルジェリアで日本の出向社員の痛しい悲報が伝えられ、政府も海外で勤務する日本人の安全に関心を呼び起こしたが、原発の運転停止が叫ばれる中で中東への原油・ガス依存が強まり、日本人出張者、出向者は益々増える事が予測される。筆者自身、80年代半ば、サウディアラビアで石油化学事業立上げ最中にイラン/イラク戦争の余波で自宅1㎞沖合に停泊中の石油タンカ-がイラン機により爆撃・炎上するのを目撃したし、90年代初め工場増設の折には、湾岸戦争が勃発、現地より150㎞(戦車が3時間で到達)のクウェ-トとの国境地帯で操業していたアラビア石油はイラクのサダム・フセイン軍により占領、一部施設は破壊された。民間企業は日本のエネルギ-安全保障確保の為過去半世紀、アルジェリアで起きたと同様な危険の中で働き抜いて来た事は報道されない。筆者は現地工場より5分の距離にあるジェネアビ空港より日本人社員をチャ-タ-機で逃がす選択肢も常時念頭に置いていた。一朝有事の際にはビジネス機による救援も必要且つ重要な選択肢と成る。中東もさる事ながら、中国内陸部で働く日本人も共産党一党独裁政権に揺らぎが生じた際には出向者の安全確保が重要な課題となるが、決して「予測出来ない」事態ではない。

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