2013年02月14日(木)10時10分

2012年のジェネアビ機の受渡実績と2013年予測

この時期に成ると前年の各種実績の集計が終わり、年度の予測も出揃うがこれらの統計は各種業界団体、市場調査機関、業界誌が夫々の情報源を通じて集めた物を纏めて夫々が発表する。今回はGAMA(全米ジェネアビ製造業者協会)と並ぶAIA (Aerospace Industries Association)の年次報告書の数値をご紹介する。一般の小型機や回転翼機のジェネアビ機材はビジネスジェット機やタ-ボプロップ機の如く常時フォロ-アップがキチンと行われて居ないので、各種発表値のバラツキも大きいが、ここでは市場の趨勢を大掴みする事が目的なので多少の数値の喰い違いには拘泥しない事でご了承戴きたい。

AIAの前身のManufacturer’s Aircraft Associationは航空機産業誕生後間もない1917年に発足、第2次大戦後の 1959年米国の航空産業業界を代表する組織としてAIAに改組された。現在正会員は米国の航空産業 (宇宙関連産業も無論包含される) に関連する大手企業150社と関連企業200社の賛助会員により成り立って居るが、ワシントンで活動する30,000と言われるロビ-団体の一翼を担い、2012年の米大統領選挙では軍需費の予算削減を選挙の選択肢に挙げたが、民主党のオバマ大統領の勝利で今年度より軍用機の予算削減が決定的と成り (2013年は軍用機調達予算の10.3%削減) 米国の航空機産業も大きなインパクトを受ける。AIAのBoard Member(理事)は航空機産業の大手企業の CEO (最高経営責任者)が多く就任して居り関連業界は勿論政治的にも大きな影響力を有する。

 

                受 渡 機 数

年 度

合 計

商用便機

ジェネアビ機

回転翼機

2007

4,729

441

1,009

3,279

2008

4,538

375

1,084

3,079

2009

2,636

481

570

1,585

2010

2,135

462

339

1,334

2011

2,365

477

435

1.453

2012(P)

2,624

593

478

1,553

2013(E)

2,895

671

519

1,705

 

              受 渡 金 額 (百万㌦)

年 度

合 計

商用便機

ジェネアビ機

回転翼機

2007

46,657

33,386

1,330

11,941

2008

43,097

28,263

1,486

13,348

2009

44,105

34,051

972

9,082

2010

40,602

31,834

893

7,875

2011

46,269

36,161

1,145

8,953

2012(P)

57,292

46,621

1,154

9,517

2013(E)

64,186

52,111

1,262

10,813

2012年実績は(P-Preliminary-仮集計速報)2013年は(E-Estimate-予測)

ジェネアビ機、回転翼機何れもリ-マンショックよりの回復は見せているが、未だし。

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