2013年07月05日(金)08時15分

Cessna Corvalis TTX 2013

Cessna社は、世界最速の形式証明取得済みの“Fixed Gear ” 単発ピストン機のCessna Corvalis TTXの処女機受渡しを完了したと発表した。同機は乗客3人乗り。自重1,134kgs、離陸最大重量1,500kgs、速度435km/時、航続距離2,038km、価格は75万㌦弱、Garmin 1000機器搭載。ビジネス機と言うと超遠距離飛行可能でマッハ0.85で飛ぶ豪華な機材のイメ―ジが強いが、民間所有機で商用便、コミュ―タ―機、レジャ―を主体とした機材を除き事業目的に供される航空機は全てビジネス機の定義に合致する。日本では民間が所有する中/大型ビジネス機は皆無だが、回転翼機を含めた小型機のビジネス機が1100機以上存在する。これは民間所有のこれら小型機の20%が趣味、或いははレジャ―として使用されていると仮定して差引いた後の数値である。日本は国土狭小、然も商用機やコミュ―タ―を含めた商用地域航空網が発達している為、自家用ビジネス機はこの種小型機で十分充足可能との永年の経験則に基く根付いた日本独特の「ビジネス機モデル」で日本の風土・土壌に最も適したビジネス機市場の育成を如何に図るが今後の課題。

本機材も突如出現した訳ではなく、前身のLancair LC41-550FG ―Columbia 400―Cessna 400―Cessna Corvalis TTXと各発展段階で名称を変えているが最初のFAR 23での形式証明は2004年4月8日に取得している。「ロ―マは一日にして成らず」各地のエアショ―で「高かろう」「良かろう」で豪華さを売物にした大型のビジネス機が当然話題の中心と成るが、その一方「安かろう」「新しかろう」「良かろう」の小型機も地味な為、話題には成らないが、確実に増えている。日本は未だ、ジェネアビ用の法制整備もこれからと言う根源的な問題を抱え、行政も積極的に取組みを開始しているが、それなりの時間を要し様。その間、日本は新しい物に飛び付く事なく、海外での実績、評価を見守って行動すれば良い。本サイトも出来るだけ日本に馴染みそうな新鋭機の紹介に努めたい。

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