2013年11月07日(木)02時31分

ブラジルのビジネス機事情

 

中国の目覚しいビジネス機関連の多面的活動、それ以上に販売の低迷に悩む業界で最上位機種を買い捲った中国に熱い視線が注がれた事は当然であり、本サイトでも最近のレポ-トで中国のビジネス機事情を紹介した。米国の良い処は、この様な場合、必ず反対のク-ルな見解が述べられ、その時々の紆余曲折に流されない様カウンタ-バランスが作動する。中国のビジネス機フィ-バ-に対して、中国の将来に希望を持つのは良いが、目前のホットスポットはブラジルと言う米国業界の他の見解を紹介する。広い世界的視野で大局的な全体像が提供されている点に着目戴きたい。

 

世界のタ-ボ機とビジネスジェット機の分布

                          Flightglobal Online 資料

北米

欧州

中南米

アジア

中東

アフリカ

ジェット機

タ-ボ機

11,290機

6,181機

2,713

877

2,201

1,870

930

436

381

35

430

393

ジェット機

タ-ボ機

63%(世界シェア-)

63%

15

9

12

19

5

4

2

0.4

2

4

中国、インドを含むアジアに豪州を含めたアジア‐大洋州のシェア-は中南米に劣る。中国、インドは次世代の希望であっても目前は中南米市場が遥かに大きい。

 

(1)10月20日Honeywell社が発表した予測では、中南米は今後5年間の新規需要の18%を占めると見られ、中国・インドを含むアジア‐大洋州の5%の予測を遥かに上回る。

(2)Honeywell社の予測では2023年迄の新規需要は9,250機、販売額2,600億㌦、同時期に発表されたForecast International社の予測は9,575機、販売額2,350億㌦。

(3)Honeywell社の指摘では、現在ブラジルは700機のビジネス機を保有しているが、これは中国の2倍、インドの5倍。(日本の35機の20倍)

(4)ブラジルの現有機の58%がこの期間に買替えられ、新規需要と成るが、これは北米、中国の買替え需要28%を大きく上回る。ブラジルの現在の保有機数が大きいので、今後5年間はブラジルの方が中国、インドより目前の大きな市場と成ろう。

(5)ホンダもブラジル市場を北米、欧州に次ぐHondaJetの重要市場と見て居るとのホンダ社の意向表明も為された。

 

 

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